ジルコニウムるつぼ概要
- ジルコニウムるつぼ30mlは口径と深さとがバランスした使いやすい坩堝です。海外では多く使われていますが最近日本でも多く使われるようになっています。
- ジルコニウムはその特性のため現代の高度技術社会において原子力燃料容器などに使われている唯一の金属です。
- ジルコニウムは耐酸・耐アルカリ性に優れ、化学工業などの腐食性環境で広く使用されています。
- ジルコニウムは深絞りなどの金属加工が難しく、るつぼは高度な加工技術によって製造されています。
- ジルコニウムるつぼは過酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムなどの融剤を使うアルカリ融解に於いて他に比類のない性能を発揮します。その他ジルコニウムるつぼでは多くの融剤を使用できます。詳しくはジルコニウムるつぼ館をご覧下さい。
- ジルコニウムは還元性金属と合金化しにくいので試料のコンタミ防止効果が大きく精密分析に最適です。
- ジルコニウムるつぼは急加熱・急冷却に耐え、突然冷たいものに触れても支障が無く大変安全なるつぼです。
- ジルコニウムるつぼは真空中またはアルゴン・ヘリウムなどの不活性ガス雰囲気中では1,450℃まで加熱できますが、大気中では高温で酸化されますので、高温でアルカリ融解などを行う場合はバーナーの還元炎が最適です。また、窒素ガス雰囲気中での加熱も良くありません。
- 一般にアルカリ融剤と混合した試料は600~800℃ぐらいで2~3分加熱すれば融解しますので均一になるようゆっくりと攪拌します。
- 均一に融解した試料は冷却後塩酸や希硫酸で溶解して目的の分析に供しますが希釈の時フッ酸は使用しないで下さい。ジルコニウムは唯一フッ酸には耐性がありません。酸アルカリに対する耐食性についてはジルコニウムるつぼ館をご覧下さい。
- ジルコニウムるつぼは使用後るつぼクリーナなどできれいに掃除すれば繰り返し使用できます。
- ジルコニウムるつぼの大気中での耐酸化特性については以下のグラフをご覧下さい。
-
温度測定が必要な場合には・・・ 多機能汎用デジタルメーター
-
-
- ジルコニウムるつぼ30ml・40ml
-
- 左30ml・右40ml
- 3
- 30ml 口径 39mm 深さ36mm 厚さ 1mm 重さ23g
- 40ml 口径 41mm 深さ38mm 厚さ 1mm 重さ28g
お問い合せ s-trade@jcom.home.ne.jp または FAX 03-3391-7978